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【衝撃】日本における気温上昇の原因と予測とは?私たちができる対策を考える

2021年10月15日 【ブログ

温暖化する地球

 

・これから日本の気温ってどれだけ上昇するんだろう

・気温が上昇していくとどのような影響があるのだろう

 

上記のようなお悩みにお答えします。

 

本記事をご一読していただくと、以下のポイントが理解できる内容となっております。

 

  • 今後の気温上昇の予測
  • 気温上昇による影響予測
  • 気温上昇を防ぐための生活様式

 

地球温暖化の影響による日本の気温上昇の現状・予測・予防が理解できる内容となっております。是非ご一読ください。

 

 1.日本の気温上昇の現状

 

 1.世界の気温上昇の現状

 

日本に目を向ける前に少し世界全体を見ておきましょう。

 

図は世界の平均気温の変化です。(1991-2020)年の30年間の平均気温からの差[℃]で表しています。

 

世界の年平均気温偏差

出典)世界の年平均気温偏差(気象庁)

 

世界全体で見た時、平均気温は(1890-2020)年の130年間で約0.9℃の上昇ですが、(2010-2020)年間の気温の急上昇により、今や世界平均地上気温は産業革命以前から約1.3℃上昇していると推測されています。

あなたは今、「平均気温が1度や2度上昇したところで少し暑くなるだけじゃない?」と思いませんでしたか?

 

下の図は、1980~99年の平均気温を基準に、地球温暖化があらゆる分野に及ぼす影響を推測したものです。

 

地球温暖化の影響

出所:文部科学省・経済産業省・環境省報道発表資料「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第4次評価報告書第2作業部会報告書(影響・適応・脆弱性)の公表について」

洪水と暴風雨による損害の増加が見込まれることはもちろん、数億人が水不足の深刻化に直面したり、水利用可能性が減少し干ばつが増加する地域が発生するなど実生活に大きな影響を及ぼすと考えられています。

「世界全体で見た時の地球温暖化の危機的状況と今後の影響について知っておいたほうがいいのでは?」と感じた方はぜひこちらをご覧ください。

 

【2023年の地球温暖化の現状】あなたが温暖化対策をするべき理由

 

 

 2.日本の年平均気温上昇の現状

 

全世界における傾向と同様に、日本においても気温が上昇しています。気象庁の観測によれば、日本の年平均気温は、様々な変動を繰り返しながら長期的に見ると100年あたり1.26℃の割合で上昇しています。

 

日本の年平均気温偏差

出典)日本の年平均気温偏差(気象庁)

 

日本の年平均気温上昇は、世界の平均0.79℃よりもかなり早い速度で上昇しています。

 

その理由としては、気温上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているためと考えられています。

 

【注:日本の平均気温は都市化の影響が少なく、地域に偏りがないよう抽出した全国15地点の平均値を使用。陸だけで海面温度は含まない。一方、世界の平均気温は最近100年間に基準値より+0.72℃で、日本の半分ほど低い。この違いは、世界は全地表面を経度緯度5°ずつの格子に分けたデータを平均した値、つまり海面温度が多数含まれていることによる。ちなみに、北半球は+0.76℃、南半球は+0.68℃】

 

北半球に位置する日本

 

北半球は、南半球より陸地が多く、人間活動や植物が多く二酸化炭素濃度が高くなるため、気温上昇率が高くなると言われています。

さらに、日本が位置する北半球中緯度は昔から人間にとって心地よい季節が存在する地域であり、人間活動が活発です。そのため、比較的気温上昇率が高い北半球の中でも、日本が位置する中緯度は二酸化炭素濃度が高く、さらに高い気温上昇率となっています。

 

 

 3.日本の気温上昇の予測

 

世界各地と同様に、日本でも気温上昇に伴う現象は全国で確認されています。

 

①気温上昇による「水」への影響予測

 

 

地球温暖化に伴う気温上昇は、私たちの生命に直結する「水」に大きく影響します。

 

 

まず、気温上昇の影響について説明する前に水循環について整理しておきましょう。

 

水循環の源は降雨です。地表面に降った水が次第に集まり川となって海に至ります。太陽のエネルギーによって海水や地表面の水が蒸発し、上空で雲になり、やがて雨や雪になり地表へ…というように絶えず循環をしています。

水循環

出典)内閣官房水循環政策本部事務局「水循環とは!?」

地球温暖化はこの水循環のバランスを崩します。

 

海水の温度が上がると海面から水の蒸発がさかんになり、上空で通常より多くの雲を形成します。やがて雨となって地上へ降りますが、通常より過剰な水蒸気量なので大雨になります。そして洪水を引き起し、肥沃な土地を流失させます。

 

一方、陸地の気温が高くなると水は速く蒸発します。海ほど水分がないので、雲は形成されず、水は吸い上げられたままで土地は乾燥気味になります。やがて水不足、そして干ばつに至ります。

 

今後、地球温暖化が深刻化し、水循環のバランスが現在よりもさらに崩れることがあれば、今現在水不足・干ばつ・大雨・洪水の影響を受けていない地域でも、大きな災害が発生する可能性があるということなのです。

 

気象庁 海洋の健康診断表 海域別の海面水温の上昇率の特徴

出典)気象庁「海面水温の長期変化傾向(日本近海)

上の図は日本海中部における各海域の海域平均海面水温の平年差の推移です。

 

100年前と比較して海面温度は大きく上昇していることがわかります。

 

海水温上昇は海水を膨張させ、海水面を上昇させます。つまり、海水表面積を増加させるので、海面からの蒸発がより盛んになり、上で説明した大雨・洪水がさらに頻繁に引き起こされることになります。

水不足と洪水

 

 

また、水災害だけではなく、河川や湖などでは、水温上昇に伴って植物プランクトンが増殖・富栄養化し、水循環が十分に行われなくなることで、水質が悪化する可能性があります。

 

離島などでは海面水位の上昇に伴い、地下水に塩水が侵入し、飲み水が得られなくなる恐れも増加すると考えられています。

 

 ②気温上昇による「生態系」への影響予測

 

地球温暖化に伴う気温上昇は、私たちが常日頃食べている農畜産物・海産物を生み出してくれている「生態系」にも大きな影響を及ぼします。

 

地球温暖化が進行するにつれ、農畜産物・海産物の収穫量が減少していく原因は以下の通りです。

 

  1. 気温上昇によって、農産物適合地と畜産適合地が南(温暖地)から北(寒冷地)へ、平地から高地へ移動
  2. 大規模な気候変動による洪水・干ばつが収穫地を消滅
  3. 海水面の上昇により、漁港が消失

 

今後、地球温暖化による農畜産物の収穫量減少によって、深刻な食料不足に陥ってしまう可能性がおおいにあります。

 

干ばつ

 

また、気候変動の影響を受けている絶滅危惧種は2010年以降急増し4000種以上だと言われています。

 

特に、馴染み深いサンゴの減少は海水温上昇と海水酸性化が原因と考えられています。人間活動による生息環境の破壊に気候候変動の要因が加わることで、野生動物と人間の生活圏の境界はなくなりつつあり、種の保存の難しさが浮き彫りとなっています。

 

自然と人類との調和を図るべく温暖化抑制に努めなければならないことは明白でしょう。

サンゴ礁

 

 

 ③気温上昇による「健康」への影響予測

 

気温上昇は私たちの「健康」にも大きく影響を及ぼします。

 

「熱中症」による死亡数は1995 年以降、年々増加している傾向があり、2019年には224件に達しています。

最高気温が高くなるにつれて熱中症の発生率は高くなり、とくに35℃を超える暑熱では 65歳以上で発生率が急増していますので、明らかに温暖化との関連性は高いと考えられます。

 

熱中症に加え、「暑さストレス」が基礎疾患を抱えている人々を間接的に死にいたらしめるケースも多く、全死亡者数の50%ほどに達するとの研究データも発表されています。

 

熱中症

 

また、未知の感染症リスクが増大する可能性が考えられます。

 

その理由は2つ。

 

まず、感染症を媒介する生物の生息域が土地開発と温暖化によって拡大し、人間の居住地と接近するためです。

 

2020年2月、WHOと中国の専門家チームが発表した報告書では、新型コロナウイルスは動物が起源であり、コウモリ由来のウイルスがセンザンコウなど別の動物を介して人に感染されたと言われています。自然保護団体の中には、「今回の新型コロナウイルスのまん延は地球環境破壊が生み出した」と指摘する人もいます。

そして、永久凍土の中に潜んでいた未知の病原体が、温暖化により永久凍土が溶けた出したことで人間に感染する恐れがあるからです。

 

実際にフランスのウイルス学者のチームは、溶け始めた永久凍土から「モリウイルス」という新種のウイルスを発見しました。生物の細胞に入ると12時間で1000倍に増殖し、その高い増殖能力に脅威を感じたといいます。

人類全体が”自分事”として温暖化対策に取り組んでいかなければ、コロナウイルスに次ぐ、第2の新型感染症が流行する可能性もあるということなのです。

 

ウイルス

 

 

【2023年の地球温暖化の現状】あなたが温暖化対策をするべき理由

 

 2.日本の地球温暖化の予測

 

 1.日本の気温上昇の予測

気象庁の予測によれば、日本における100年後の気温は、現在と比べて年平均で約2~3度上昇すると考えられています。

 

地球温暖化予測情報

 

日本では、最高気温が30℃以上となる真夏日の日数は更に増加することが予測されています。

 

東京の現在の真夏日は年間約46日。21世紀末には、年間約103日、1年の3割近くが真夏日となります。特に沖縄・奄美では、年間で54日程度増加するとも言われています。

21世紀末における日本の気候

出典)環境省「21世紀末における日本の気候」

 

2.予想される2100年の状況

 

それでは、2100年に4℃上昇した日本の未来とはどのような状況になるのでしょうか?

 

まず、気温上昇に伴う異常気象を見ていきましょう。

 

東京の猛暑日は47日と約4倍に増加し、屋外で労働できる時間は3~4割減少します。23区では熱中症で救急搬送される人は24万人と予想されています。

さらに、日本の砂浜は約9割が減少。台風の脅威は増し、首都東京は大水害に見舞われます。荒川が決壊すると、浅草も秋葉原も水没し、死者が約2300人出る可能性があります。

 

水没した町

 

次に、水資源や食糧について見ていきましょう。

 

農業は、今現在世界で使われている淡水の約7割を利用していますが、水源の1つ、地下水の枯渇が迫り、2050年には世界の7割の地域が地下水の枯渇に直面すると言われています。

 

豊かな人々のみが水を独占するという動きもあるかもしれません。

温暖化が進み、こうした食糧や水の偏りが進めば、暴動が起こる可能性もあります。

 

ある研究グループは、数か国の穀倉地帯が不作となり、食料の輸出を停止した場合に暴動が起きる確率を試算しました。

 

すると、食料自給率が38%と低い日本でも数パーセントの確率で暴動が起きるということがわかりました。

食料を巡った暴動

 

3.日本の地球温暖化の防止

 

「地球はこれから寒冷化に向かおうとしている。よって、地球は温暖化などしていない」などと言う人もいます。

 

しかし、氷期と間氷期のサイクルは10万年です。果たして人類が種として存続するのに何万年も待っていられるでしょうか?あなたの子供や孫に「あと5万年したら涼しくなるから大丈夫だよ」と言えますか?金銭的余裕がないために温暖化に苦しんでいる人々に「5万年ガマンしてください」と言えますか?

バックキャスト(望遠鏡)

 

ここで、あなたに質問です。「バックキャスト」という言葉をご存じですか?

 

バックキャストとは、ある事柄において、目標となる未来を定めた上で、そこを起点に現在を振り返り、今何をすべきか考える未来起点の発想法のことです。

 

2100年の危機的状況を抑制・予防するため、バックキャストの視点で何ができるか見ていきましょう。

 

 1.バックキャストの生活様式

 

バックキャストの生活様式とはいえ、現在家庭でできる地球温暖化防止対策はよく知られているものばかりです。

 

 

【照明】

 ・必要のない照明をこまめに消す。

 ・省エネ効果の高いLED照明に交換する。

 

【冷蔵庫】

 ・扉をむだに開閉しない。

 ・温度を適切に設定する。

 ・詰め込みすぎない。

 

【ごみ】

 ・ご飯は残さず食べる。

 ・ごみの分別を徹底する。

 

【省エネ製品の導入など】

 ・古い家電製品を省エネタイプのものに買い替える。

 ・高効率給湯器、HEMSなどの省エネ機器を導入する。

 ・太陽光発電や太陽熱温水器を取り入れる。

実は、これら省エネ対策案は「省エネして快適・安心安全・健康な生活を送りたい」という思いから始まっているバックキャスト発想法に外なりません。しかし、一貫した論理性に乏しく一過性の対策に終わっているのが現状です。

 

エコのイメージ図

 

2.バックキャストで見た企業の行動

 

一方、企業が地球温暖化防止対策として行うことができる活動といえば「省エネ」です。これをバックキャストの発想法で思考するのがポイントです。

 

なぜなら、全ての企業に共通する、「省エネの一般解」なるものは存在しないからです。

 

そもそも省エネとは、私たちの社会生活を成り立たせている電気やガスなどの「エネルギー」を効率的に使用することです。

業種や業態によって使用するエネルギーは様々。だから企業の事業や規模に着目してみれば、企業の省エネの方法は十人十色で一般解は存在しません。

 

設計図

 

最適な手順としては、まずエネルギーのムダを生み出す発生要因の明確化が必要ですが、知識と経験を有した「目利き」が必要となるでしょう。

 

弊社グリーンユーティリティーが提携している一般財団法人「地球温暖化防止LSE技術アカデミア」は、バックキャスト思考法を持つ「目利き」のエキスパートである「省エネルギー設計士」の育成に取り組んでいます。

 

省エネルギー設計士の省エネ方法

 

①データ収集

 ・エネルギー種別毎の使用状況、エネルギー設備機器・照明等の種別毎の稼働状況

 

②データ分析

 ・エネルギー需給マッチングの観点からの分析

 

③ムダの発見

 ・省エネ効果の創出

 

④ムダ解消の手立て(省エネ技術設計)

 ・省エネのため導入する設備機器の選択

 

⑤+αの付加価値

 ・「経費削減」+「快適・安全安心・健康」の職場改善省エネ設備機器をシステムとして導入

 

⑥設備工事・省エネ効果確認

 

⑦保守・点検・改善(PDCA)

 

4.まとめ

 

日本は気温上昇の影響を受けやすい北半球の中緯度に位置しているため、国際的な合意の下に緩和策を講じたとしても、我が国においては様々な気候変動の影響が生じる可能性があります。

 

まとめ

  • 日本の年平均気温は、100年あたり1.26℃の割合で上昇している
  • 温暖化の進行により、日本でも水資源や食料が枯渇して暴動が起きる可能性がある
  • 企業は省エネに取り組む必要があるが「一般解」は存在しない

 

弊社グリーンユーティリティーは、細かく調査した上でお客様にとっての省エネベストソリューションをご提供する、「環境の総合病院」です。

 

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