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・エアコンの節電ってどうしたらいいんだろう
・エアコンの節電対策をしたらどれだけの電力を削減できるんだろう
上記のようなお悩みにお答えします。
本記事をご一読していただくと、以下のポイントが理解できる内容となっております。
効率的/経済的なエアコンの節電対策のポイントが理解できる内容となっております。是非ご一読ください。
節電方法を見る前に、エアコンの使用にどれだけ電力がかかっているか、どれだけ電気代がかかっているか見ていきましょう。
経済産業省の報告では、夏の昼間14時頃の在宅世帯の電気使用量のうち、エアコンが58%もの割合を占めていると言われています。また、年間での家庭用エネルギー消費量の内エアコンが占める割合は28.6%だと報告されています。
次にエアコンにかかる電気代を見ていきましょう。多くの人がエアコンを使用しない5月と、多くの人がエアコン冷房を使う8月の電気代を比較してみましょう。
エアコンだけではないかもしれませんが、8月の電気代は5月の約1.3倍となっており、エアコンを使用するとかなり電気代がハネ上がることがわかります。
とはいえ、近年の猛暑日にエアコンを使わないと熱中症などの危険につながりかねず、「この夏はエアコンを使わず電気代を節約する」などというのは無謀かつ無理な話でしょう。
次は時期ごとに合った節電方法を見ていきます。
まずは夏のエアコン冷房を使用する際の節電方法について見ていきましょう。
エアコンを実際に運転する際の工夫と、それ以外の面での工夫にわけて紹介します。
省エネを気にして、手動で弱風にする方もおられますが、冷房時の風量設定は自動に設定にしておくのが効率的。
あらかじめ自動にしておくことで、部屋が冷えるまでは強風で、その後は弱風でという具合に、最も効率よく、快適に冷えるよう風量調整を行ってくれます。
エアコンは、スイッチを入れたときなど温度が下がっていない部屋を冷やす際に、多くの電気を使用します。この時、弱風では部屋がなかなか冷えないので、実は強風の方がおすすめです。弱風のままだと、部屋が冷えるまでの時間が長くなり、強風の場合と比較して結果的に余分な電気を使うことになるからです。
電気代を節約しようとこまめにエアコンの電源を入れたり消したりしていませんか?また、はじめから弱風で部屋を涼しくしようとしていませんか?
実は、エアコンにかかる消費電力のほとんどは室内の温度を下げる時に使用されます。設定温度まで冷やした後、その設定温度を維持しているときは、急に部屋を冷やす場合と比べてとても少ない電気ですむのです。
部屋にいるときは、エアコンの自動設定に温度の調節を任せ、効率的に部屋を涼しくしておきましょう。
また、30分から1時間程度の短い外出であればスイッチを切らず、つけっぱなしにしておくことも、かえって節電になるでしょう。
暑く感じた時、エアコンの温度設定を下げる前に、風を自分の方に向けたり、風量を強くしたりすることを試してみましょう。
体感温度が下がり、たとえ同じ温度でも涼しく感じます。
エアコンで消費する電力のほとんどは、温度を下げる時に使われます。風量を強くしたり、送風の風向きを変えたりすると少しだけ消費電力は増えますが、温度を下げる時に消費する電力とくらべると比較にならないくらいのわずかな増え幅なので節電効果はあるといえるでしょう。
エアコンは部屋の暖かい空気を吸い込んで、冷たい空気を部屋に吐き出します。しかし、暖かい空気は上部へ、冷たい空気は下部へ固まる傾向にあります。
そのため、部屋の中に上が熱くて下が冷たい温度むらができていると、エアコンが「設定温度になっていない」と勘違いをして必要以上に部屋を冷やし、余分な電気を使うことがあります。
温度むらを解消する為には、風向を上向きか、もしくは水平方向に調整して、冷たい空気が上から下に循環するようにしましょう。
エアコンとあわせて扇風機を使うのも有効です。扇風機を使えば空気をかき混ぜることができ、空調の効率がアップし、その結果節電効果をもたらすことになるのです。
空気清浄機をお持ちの場合は、風量を強くして拡散させることも有効です。
室外機は、部屋の中の熱を、部屋の外に捨てる際に、多くの電力を使用します。
夏場、室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされるとその付近はとても高い温度になってしまうため、熱を捨てる効率が低下し、電力を余分に消費してしまうのです。
室外機に日除けをつけて直射日光を遮れば、室外機が暑くなるのを防げるので、エアコンの省エネ運転に効果的です。
夏、室外機は日陰に設置するか、室外機から1mほど離れたところに日陰を作ってあげましょう。
ただし、室外機を板で囲ったり、よしずをたてかけた時に吹き出し口をふさいでしまわないよう十分な注意が必要です。
吹き出し口がふさがれると、放出した熱風を再び吸い込んでしまうことで、室外機の冷却効率は著しく低下します。
室外機の前はスペースを空けてできるだけ風通しをよくし、スムーズに空気が循環できるようにしましょう。
たとえ室内を快適な温度に調整できたとしても、窓ガラスが外からの熱を取り込んでしまうと、その分エアコンに負担をかけることになり、効率が悪くなってしまいます。
効率よく部屋を冷やすために、太陽の熱をさえぎって部屋の温度が上昇することを防ぎましょう。
カーテンやブラインドで日差しをさえぎり、窓からの熱を防ぎましょう。窓ガラスに熱をカットするフィルムなどを貼るのも効果があります。
また、そもそも熱が外から窓に接触しないようにするため、外側からの熱の遮断も有効です。
朝顔やヘチマ、ゴーヤなどツルのある植物で作った緑のカーテンや、すだれなどを窓の外に立てかけて、窓の外に日差しをさえぎるものをつくりましょう。見た目にも清涼感が出て、涼しくなった気分がより一層感じられます。
湿度が高い日本では、先人たちが考えた、ジメジメした夏を乗り切るための手段がいくつも存在します。
ここで紹介したものだけはありませんが、この機会にエアコンをつかわず「涼をとる」経験をしてみてはいかかがでしょうか?
お子さんと打ち水をするのは楽しいひと時の思い出になるかもしれません。
次に冬にエアコン暖房を使用する際の節電方法について見ていきましょう。
こちらもエアコンを実際に運転する際の工夫と、それ以外の面での工夫にわけて紹介します。
冷房と同じ様に、エアコンは、寒い部屋を一気に暖める時にも、多くの電気を使用します。設定温度まで暖めた後、その設定温度を維持している時は、寒い部屋を暖める場合と比べてとても少ない電気ですみます。
「部屋が温まったからエアコンのスイッチを切ろう」「部屋が寒くなってきたからスイッチを入れよう」というように、スイッチの入切を繰り返して温度調節を行うと、かえって電気のムダ使いになる場合があります。部屋にいる時はスイッチの入切を控え、自動調節機能に任せましょう。
先ほど説明しましたが、冷たい空気は部屋の下のほうにたまりやすく、暖かい空気は天井付近にたまりやすいという性質をもっています。
スイッチを入れた時に、部屋全体を素早く暖めるためには、まず風向を下向きに設定しましょう。エアコンから床に向かって出た暖かい空気は、自然と天井に向かって上がっていくため、結果、部屋全体を暖めることができます。
ただし、風が直接体に当たると体感温度が下がり寒く感じます。エアコンの空気が直接当たらない位置に移動する、部屋が暖まった後は風が直接体に当たらないような風向きにしておくなど、気にしておくことはあるかもしれません。
たとえエアコンが暖かい空気を出していたとしても、冷たい空気は部屋の下のほうにたまるので、部屋の空気をうまく循環させないと、”冷気だまり”ができて、いつまでも足元は寒いままです。
そんな時は、先ほど説明したように風向の調整とともに、空気清浄機やサーキュレーターを活用しましょう。足元の冷たい空気と天井付近にたまる暖かい空気をかきまぜることで、温度のムラをなくして、部屋全体に暖かい空気が行き届くようになります。
エアコンの設定温度を1℃下げると約10%の節電になるとされています。
環境省が推奨する暖房時の設定温度20℃を目安として、寒く感じた場合も少し厚着をすることで、無理のない程度に温度調整が行えます。、寒さを感じやすい首・手首・足首などをタートルネックやレッグウォーマーなどで保温するのもおすすめです。
また、人間が快適と感じる環境は、温度と湿度(しつど)のバランスで決まると言われています。設定温度を低めにしていても、湿度(しつど)を上げることで、設定温度が高めの時と同じ暖かさを感じることができます。お使いのエアコンが、温度と湿度(しつど)を設定できるタイプならぜひお試しください。
フィルターやフィンなどは、定期的にお手入れを行い、きれいに保つことで、暖房効率を低下させないようにすることができます。エアコンが余分な電気を使わずスムーズに運転できるようにするのが節電の基本です。
フィルターにゴミやほこりがついて目詰まりしてしまうと、吸い込める空気の量が少なくなって暖める力も小さくなるため、部屋を暖めるのに多くの電力が必要になります。2週間に1度、フィルターを水洗いするかほこりを掃除機で吸い取りましょう。汚れがひどい時には、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、その後、日陰でよく乾かしてください。
フィルターの奥にあるフィン(熱交換機)の掃除も意外と大切です。フィンにほこりがたまると、フィンに触れる空気の量が少なくなり、部屋を暖める力が小さくなるため、より多くの電気が必要になります。ただし、。フィルターに比べるとフィンの掃除はご家庭では難しいので、汚れが目立つようであればプロの方に相談してみるのがよいでしょう。
暖房の効率を落とさないために、室外機の前に物を置かないようにして、スペースを確保しておくようにしましょう。
エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めるので、室外機から外の空気を吸い込んで、空気の中に存在している”熱”を取り込みます。そして、取り込んだ”熱”で暖めた空気を部屋の中に吐き出し、部屋の中にあった冷たい空気を室外機から外に吐き出すことで、部屋を暖かくしています。
室外機の前に物をおいていると、熱を取り込まれた冷たい空気が室外機の前ではなく後ろから放出されることになります。そして、次に吸い込む空気はその冷たい空気となります。冷たい空気からは熱は取り込みにくいので、暖房の効率はかなり悪くなり、電気代もそれに伴って高くなってしまうのです。
エアコン暖房を使う前に、部屋に熱を取り込んでおく工夫をしておくことで、暖房効率を高め、節電効果が期待できます。
昼間の太陽の熱は、積極的に部屋に取り込み部屋を暖かくしておきましょう。そして、夜間は厚手のカーテンや断熱シートなどを活用することで、室内に取り込んだ”熱”が外に逃げないように工夫して、部屋に”熱”をためておきましょう。
また、カーテンでもひと工夫しましょう。カーテンは窓ガラスの部分だけを覆うのではなく、上部や下部にすきまができないよう、天井から床いっぱいまでたっぷりと垂らすと、保温効果が高まります。
また、カーテンの色も実は節電に効果があります。暖色系でまとめられたお部屋は、寒色と比べて暖かく感じるといわれています。
今回は、夏と冬、さらにはそれぞれエアコンの運転方法と運転方法以外の面に分けて、エアコンの節電方法をご紹介しました。
冒頭でもご紹介しましたが、一般家庭で夏の日中に最も電気を消費するのはエアコンで、その割合は推計で50%以上です。
そのため、エアコンの消費電力を3割減らすことができれば、それだけで15%の節電を達成できたことになります。今回ご紹介した節電方法を実践し、節電に取り組んでみてください。
また、「冷蔵庫以外の家電の節電方法を知りたい」という方もおられるかもしれません。そのような方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
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