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「オフィスの節電チェック項目が知りたい」
「どれくらい効果があるのか知りたい」
上記の悩みに答えます。
本記事をご一読いただくと、以下のポイントが理解できる内容になっております。
本記事を最後まで読み、オフィスの節電についてぜひ改めて考え直してみてください。
オフィスビルのエネルギー消費(部門別)
まず節電について考える前に、どこのカテゴリーがどのくらいの割合でエネルギー消費をするかを確認してみましょう。
出典:一般財団法人 省エネルギーセンター HP 「オフィスビルのエネルギー消費の特徴」
各部門別のエネルギー消費割合は上記のようになります。
「空調」「コンセント」「照明」それぞれの割合はおおよそ30~40%前後で、そこまで極端にいずれかに偏っているわけではないのが分かります。
本記事は前半に「空調」の節電を、後半では「照明」「コンセント」を中心に見ていきます。
意外と盲点な点があるかもしれないので、ぜひ最後までご覧ください。
エアコンは設定温度と外気温の差が大きいと消費電力が大きくなります。そのため、設定温度と外気温の差を小さくすることが節電につながります。
ではどのくらいの温度で節電するのが良いのでしょうか。
一般的に、エアコン(2.2kW)の冷房温度を1℃上げることで約13%の節電、暖房温度を1℃下げることで約10%の節電効果になると言われており、資源エネルギー庁によると年間約1000円の節電が可能になります。
出典:資源エネルギー庁 HP 「無理のない省エネ節約」
ここまで、エアコン温度を調整することによる節電効果を述べてきましたが、「どれくらいの温度にすればいいのか」と気になった方がいるかもしれません。
そこで次に、国が推奨しているエアコンの温度についてご紹介します。
環境省が主導となって地球温暖化防止を進める組織「COOL CHOICE」のサイトでは、以下の温度が適性温度となっています。
上記のように、夏場では28℃、冬場では20℃が適正温度とされています。
とはいえ、必ず守らなければいけないわけではなく、あくまで無理のない範囲で「お願い」している形をとっています。
地球温暖化防止のため、家庭や企業にエアコンを使いすぎないでほしいという国からの意志が伝わりますね。
結論を言うと、
などの3点から、二酸化炭素削減に取り組み企業はメリットが大きいですし、「環境」が社会の評価軸と言われる昨今ではアピールポイントになります。
詳細が気になる方は「【企業の評価アップ!?】節電により減るCO2量、その必要性について解説」の記事をどうぞ。
エアコンは、室内にある空気を効率的に冷やしたり温めたりするために室外機を介して室外空気と熱交換するものです。
そのときにエアコンのフィルターにホコリがたくさん溜まっていると、フィルターの目が詰まることで流動抵抗が増えて冷暖房の効果が下がってしまい、結果として電力を無駄にすることにつながってしまいます。
そこで、フィルターをきれいにしておくことで冷暖房を効率的に運転させることができるので、清掃行動が節電になります。
一般的に推奨されている清掃頻度は2週間に1回です。
仮にこの頻度でフィルターをきれいにできなかったとしても、フィルターがかなり汚れているようであれば、節電効果は十分に期待できます。
「節電」からはイメージしづらいので少し盲点かもしれませんが、「フィルターの清掃」を意識してみるとよいでしょう。
省エネになるかどうかはきちんと検討する必要がありますが、扇風機やヒーターを使うことで、エアコンの電気代負荷を軽減する場合があります。
エアコンが温度を上下するための機械であるのに対し、扇風機、ヒーターはいわば部屋全体の温度を調整するための機械です。
これは半ば強制的かもしれませんが、就業時間を変えてしまうという方法です。
テレワークなどで社員に自宅勤務にしてもらうことで、企業の電気代が節約できます。
また、社員の残業時間などを見直してオフィスの照明やエアコンなどの電気器具の利用時間を少なくすると節電になります。
2019年から国が施行してきた働き方改革では「残業時間による罰則」が大きく取り上げられているため、「残業が多い…」という方はぜひ節電を機にオフィス社員の就業時間を考え直してみるのもよいですね。
次に照明の節電についてお伝えします。
白熱灯や蛍光灯を利用している方がいらっしゃるかもしれませんが、「LED」は電気代が相対的に安く(約1/3)寿命も長い(約3倍)ので「節電」という意味でおすすめです。
また、LEDの中でも「陽光LED」というものがあるのですが、そちらを特におすすめします。
陽光LEDのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
「電磁波が気にならない」については、電磁波が気にならないことで、オフィスで勤務する社員が気分良好な状態で業務に励めます。
電磁波には「なんとなくダルい」「イライラする」といった不定愁訴を引き起こす効果があり、陽光LEDを使えばこれが解消されるわけです。
2番目の「光の質が変化する」に関しては、光の量が無駄のないよう自動的に調整されるので、かなり節電効果が期待できます(一般的な陽光LEDの省エネ効果は15~20%)。
また、無駄のない光量であるだけに、寿命が普通のLEDより長いのも特徴です。
このように、陽光LEDは高価なことが多いので初期費用が高く感じられますが、長期的に見れば「働き方改革に貢献できる」「省エネ効果が大きい」など、メリットがたくさんあります。
ここまで、エネルギー消費を減らすための節電項目を、「空調」「照明」を順にチェックしてきました。
後半では、「コンセント」に関することにも触れていきます。
夜間など、長期間オフィスのOA機器を利用していない場合を見直すと、待機電力削減により効果的な節電につながることがあるので、ぜひチェックしてみてください。
待機電力は年間電気代の約6%を占めるとされており、節電対策をするうえで重要なポイントになります。
「昼間はよく使うが夜にはほぼ使わない」ようなオフィスOA機器に関しては、夜間はコンセントから抜いておくと高い節電効果につながる可能性があります。
とはいえ、毎回コンセントを引き抜くのは難しい場合がありますよね。
そんな時は、「スイッチ付き電源タップ」を使うことで素早くオンオフの切り替えができます。
(「スイッチ付き電源タップ」は以下の画像のようなものです。)
ちなみに製品の待機電力の大きさについては、以下の表を参考にしてください。
待機電力は消費電力量のおおよそ6%と見積もっておけばよいでしょう。
パソコン関連 | 消費電力(W) |
デスクトップパソコン | 100~300 |
ノートパソコン | 50~100 |
液晶モニター | 20~60 |
インクジェットプリンタ | 10~30 |
レーザープリンタ | 200~500 |
スキャナ | 2~40 |
OA機器 | 消費電力(W) |
複合機 | 1500~2000W |
シュレッダ | 300~600W |
プロジェクタ | 80~400W |
オフィス家電 | 消費電力(W) |
冷蔵庫 | 100~200W |
電子レンジ | 600~1500W |
電気ポット・電気ケトル | 900~1300W |
温水洗浄便座 | 300~700W |
出典:オフィスマッチ HP 「電気代節約の王道!?「待機電力」の見直しで環境にも会社にも優しく!」
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
本記事では以下のことについてお伝えしました。
意外と盲点だったポイントがございましたら、ぜひ実践してオフィスの効果的な節電につなげてみてください。
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