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【そのキュービクルは必要ですか?】導入前に知るべきメリット・注意点を解説します

2022年9月1日 【ブログ

キュービクル

 

・キュービクルはどのような場合に必要なのだろう

・キュービクルを導入する時に知っておくべきことは何だろう

 

上記のようなお悩みにお応えします。

 

本記事をご一読していただくと、以下のポイントが理解できる内容となっております。

 

  • キュービクルが必要な受電契約
  • キュービクル導入のメリット・注意点

 

とはいえ、本記事では極力キュービクルの導入をしないことをオススメします

 

「キュービクルは本当に必要なんだろうか」と悩んでいる方にぜひ読んでいただきたい内容です。

 

キュービクルとは

 

まずは、キュービクルの概要とキュービクルが必要になる受電契約について見ていきましょう。

 

高圧受電設備 キュービクル

 

キュービクル

 

キュービクル(キュービクル式高圧受電設備)とは、発電所や変電所から供給される高電圧(6,600V)の電気を100Vや200Vの低電圧の電気に変圧する箱形の設備のこと。

 

多くのキュービクルは、工場や病院などの多くの電気が必要な場所の屋外に設置されています。

 

キュービクルの中には、高電圧を適切な電圧や周波数に変換する機器一式がぎっしりと詰まっています。

 

それではどのような場合にキュービクルが必要になるのでしょうか?

 

受電契約の種類

 

キュービクルが必要となるのは、6,600V以上の電圧で電力が直接供給される受電契約を結んでいる場合です。

 

受電契約とは、電気を利用する際に電力会社と結ぶ契約のこと。使用する電気の量によって受電契約が変わります。

 

電力の流れのイメージ図

 

受電契約を細かく分類すると、① 従量電灯、② 低圧電力、③ 高圧電力、④ 特別高圧 の4つに分かれますが、キュービクルが必要となるのは ③ 高圧電力、④ 特別高圧 の受電契約を結んだ場合です。

 

① 従量電灯

 

従量電灯とは、一般家庭や小規模事務所向けの、三段階で多く使うほど料金が高くなる区切り契約のこと。

 

電力量料金単価はご使用量によって3段階に分かれています。 ひと月のご使用量が120kWhまでは安めの料金。それをこえた300kWhまでは平均的な料金。300kWhをこえたご使用量は高めの料金になっています。

出典:中部電力ミライズ「従量電灯A・B・C」

 

② 低圧電力

 

低圧電力は、従量電灯と同じく使用した電気量に伴って電気料金が決まる契約ですが、こちらは電気を従量電灯よりも消費する業務用機器向けの契約です。特に、三相交流モーターを多く使用する機器設備があるところはこの契約を結んでいるのではないでしょうか。

 

業務用エアコンや工場のモーターなどの動力をお使いいただく電力契約の基本メニューです。使用する時間帯に関係なく、電気料金単価は一定です。

出典:中部電力ミライズ「低圧電力 | 法人のお客さま」

 

① 従量電灯 と ② 低圧電力 を結んでいる場合、電線から6,600Vの電圧で流れてくる電気は、電柱の上の「柱上変圧器」で100Vまたは200Vに変圧されて家庭や事業所に届きます。

 

③ 高圧電力

 

高圧電力は、工場や病院など比較的多くの電力を必要とする中規模の施設を対象にした、50〜2,000kW未満の電力が6,600Vの電圧で供給される契約のこと。

 

③ 高圧電力 と ④ 特別高圧 を結んでいる場合、電線から6,600Vの電圧で電力が直接供給されるため、それを低電圧に変換するキュービクルが必要となります

 

また、後ほど詳しく説明しますが、従量電灯や低圧電力とは異なりデマンド料金制という仕組みで電気料金が決定します。

 

④ 特別高圧

 

特別高圧は、工場や商業施設などの年間電気代が数億円する大規模施設を対象にした、2,000kW以上の電力が2万V以上の電圧で供給される契約のこと。

 

契約電力が原則として2,000キロワット以上で、この契約を希望され、当社との協議が整った場合に適用いたします。

出典:東北電力「[特高受電]工場等のお客さま」

 

今回は「キュービクルは本当に必要なんだろうか」と悩んでいる方を対象にした記事ですので、特別高圧に関する内容は割愛します。

 

弊社、株式会社グリーンユーティリティーは省エネの総合病院。キュービクル導入のお手伝いから保安点検まで『ガマンしない省エネ』を実現します。

 

キュービクルの仕組み

 

屋上のキュービクル

 

キュービクルは通常「変圧器、断路器、遮断器、区分開閉器、保護継電器、計測機器、制御装置、低圧配電設備」で構成されています。

 

一般的には、上記の変圧器から低圧発電設備を全て金属製の箱に収容してパッケージ化したものが「キュービクル」として販売されています。

 

しかし使用電力量に応じた適切な規模のキュービクルを選ばなければ、本体価格や設置費用が本来必要な分の10倍かかってしまうこともあります

 

弊社、株式会社グリーンユーティリティーは省エネの総合病院。キュービクル導入のお手伝いから保安点検まで『ガマンしない省エネ』を実現します。

 

キュービクルのメリット・注意点

 

冒頭でもお伝えしたように、本記事では極力キュービクルの導入をしないことをオススメします

 

その根拠として、キュービクル導入のメリット・注意点をご紹介していきます。

 

キュービクルのメリット

 

安全性が高い

 

変圧器や計測機器を全て金属製の箱に収容するため、接合部分を小動物にかじられるなど外部の影響を軽減することができるため、感電や停電のリスクを下げることができます

 

設置が簡単

 

キュービクルは工場で完成したものを1〜3分割して現地に導入されるため、現地にキュービクルを運んだら配線工事を行う程度。工場などの施設内に新たに設備を作るより短い工期で設置が終わります

 

キュービクルの注意点

 

保安点検の義務

 

キュービクルの法的耐用年数は15年で、キュービクルを導入する場合には保安点検をする電気主任技術者の選任が義務づけられています。

 

電気主任技術者を選任できない場合には、外部委託をすることが可能です。

 

全体的に見るとコストがかかる

 

「キュービクル メリット」とネットで検索すると、「電気料金を下げることができる」という言葉が散見されます。

 

しかし、高圧受電契約はデマンド料金制という料金体制。

 

 

デマンド料金制とは、当月の基本料金がその月と過去11ヶ月の間の最大需要電力によって決まる料金制度のことです。

出典:関西電気保安協会「デマンド料金制とは」

 

つまり言い換えれば、注意不足で想定以上の電力を使用するようなことがあれば、かえって電気料金が跳ね上がってしまうリスクがあるということ。

 

また、キュービクルの設置費用は構造や立地によって異なるため、設置費用がかなりかかることも。

 

したがって、デマンド料金制や設置費用の金銭的リスクを考えると短期間で元が取れない可能性があるため、現状のエネルギー使用の在り方を見直して低圧受電契約を維持して、極力キュービクルを導入しないことをオススメします

 

弊社グリーンユーティリティーは、細かく調査した上でお客様にとってのベストソリューションをご提供する、「環境の総合病院」です。

 

まとめ

 

今回は、キュービクルの概要、キュービクル導入のメリット・注意点をご紹介しました。

 

まとめ

  • キュービクルは高電圧の電気を100Vや200Vに変圧する箱形の設備
  • キュービクルを導入しても必ずしも全体的なコストが下がるとは限らない
  • キュービクルの導入を悩んでいる方は、現状のエネルギー使用を見直して、低圧受電契約を維持するほうがよい

 

弊社は省エネの総合病院。キュービクル導入のお手伝いから保安点検まで『ガマンしない省エネ』を実現します。

 

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