環境市場動向 167　「再エネ発電量　初めて原発上回る」

最新の環境関連トピックスを、毎月ご案内しております（2020/10/12）。   世界全体の再生可能エネルギーによる発電量が昨年、初めて原発を上回ったとする報告書をフランス、日本、英国などの国際チームがまとめました。太陽光や風力が急増する一方、原発は先進国で廃炉の動きが相次ぐなど停滞が目立ち、前年をやや上回る水準にとどまりました（「中日新聞」、2020年9月27日）。   167-1. 原発　先進国で廃炉加速 チームの一員でコンサルタントのマイクル・シュナイダー氏は「原発の発電コストは高く、世界のエネルギー市場で競争力を失っている」と再生可能エネルギーの優位性を指摘しました。   世界原子力産業現状報告2020年版によりますと、原発は昨年、ロシアで３基、中国で２基、韓国で１基が新たに発電を始めたこともあり、発電量が2657兆Whと前年比3.7％増加。それでも東