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最新の環境関連トピックスを、隔週でご案内しております(2011/10/24)。 55-1. 分布標高が25年間で300mも後退 富士山山頂付近は、気温の低い極限環境にあり永久凍土が分布します。富士山の永久凍土は、最も浅いとことでも地表からおよそ1mの深さにあり、その厚さは50~60mにも達すると推定されています。日本では貴重な富士山の永久凍土にも、地球温暖化による影響が表れています。驚くほどのスピードで永久凍土が融け、分布域が縮小しているのです。 たとえば、山頂南側の斜面における永久凍土の下限標高は、25年前(1976年)の調査では3200mでした。ところが、国立極地研究所などによる最新(2001年)の調査では3500mとなっていました。すなわち、25年間に、永久凍土の下限標高は300mも山頂方向へ後退してしまったのです。たったの25年間で300mもの後退です。
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